『必要な時に、一つの何気ない言葉。』ep.13

りんごと一人の少女。

2025/11/25 00:00

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「真面目はつまらないよね。」

 

いいえわたしは蠍座の女なので。元々、毒っ気は強いんです。親しい人にほど口は悪くなるし、遠慮もなくなる。

 

裏切りは許せないし、敵認定してきた相手には容赦ない。売られた喧嘩はきっちり買う。

 

嫌われてきたんですっていうけど、実は別に嫌われてもいい。問題はそこじゃない。

 

なんで嫌ってきたのかは気になるけど、嫌われたところで。わたしはそもそも貴方に興味ないし、わたしの人生に貴方は必要ないから、ってね。

だから嫌われるんだよね知ってる。

 

 

でもそんなわたしが社会生活を生き抜くための仮面というか、処世術が、真面目に生きるということだったんです。

 

フリでも真面目な顔をしていた方が、学校生活ではとても有利だった。

 

真面目が評価される世界。

 

 

それが一転。初めて芸能事務所に所属し、面談の最中に社長に言われたのがこの一言。

 

 

正論ってさぁ、一番人を傷つけるって言ってんじゃぁぁぁん。

 

 

散々そこを大人たちは評価しておいて、まさかのここにきて一蹴されたんですけど。お前はつまらない人間だって。どうしよう。正直、嫌われるよりキツい一言。そしてそれに対する最適解が何も見つからない。

 

 

悩んでいた時に、「真面目じゃなくて、真剣であれ。」って言葉にハッとさせられたこともある。

なんとなく面じゃなくて、剣のピンと張り詰めた鋭さ、みたいな方が確かにプロっぽいなぁって。

ちょっとこの言葉からこれ以上エピソード膨らませられないからここで供養しておくけれど。

 

 

結果、どこの現場に行かせていただいても、面白い・面白くない関係なく、真面目さ・真剣さは絶対にないとダメだって結論には行き着く。

 

遅刻は洒落にならないし。そこを面白いとする人は…ごく一部いるかもしれないけれど、どの現場もチーム一丸でやっていく以上、足並みを揃えられないとなると嫌われる。いや、嫌われるのはまだ良い。仕事に呼んでいただけなくなる。

 

ここも日本人的かもしれないけど、でもわたしという人間はまずみんなに合わせてその中で自分のポジションを見定めて、それで自分を認めてもらわないことには、その先のはみ出した部分の個性は認めてもらえない気がする。

 

要は社長の言葉にとらわれて、自分の真面目という身の丈以上のことをしようとすると、必ず失敗する。

 

真剣に笑いをとりにいって失敗するのは良いけど、天才でない自分がテキトウになったら失敗どころではない。たとえその場は上手くいっても、その先で絶対に高みには行けない。

 

 

一度、政治について有名な方々が話し合う討論番組で、いち大学生枠で出させていただいたことがある。

 

内容は、アメリカの大統領がどっちになったら日本にとって良いか、みたいな感じだ。

 

正直、政治を今から付け焼き刃で勉強したところで絶対にバレる。しかももう一人の大学生枠が、東大出身の方だった。無理無理知識で勝てるわけがない。

 

じゃあどうする。

 

 

わたしは、事実、何も知らなかった。だから真面目に、何も知らない一般人として出演した。そういうポジションも必要だろうということを踏まえてだ。

 

だから最後、MCの方に、「(今回の討論を踏まえて)いかがでした?」と振られた時にも、別になにも臆さなかった。

 

だって思ったことを素直にいうだけだから。

 

”どっちが大統領になったとしても、これからも日本のために考え続けていかなきゃいけないと思いました。“

 

我ながら、ばかっぽい。

 

でもテレビでは実際に締めにこのコメントが使われたのだ。嬉しい。

 

 

「おもしろきこともなき世をおもしろく。」

 

「おもしろきこともなき世をおもしろく すみなすものは心なりけり。」

 

 

真面目は確かにつまらない部分もあるかもしれないけれど、世の中を支えている方の多くは真面目ではなかろうか。まず尊敬である。感謝である。

 

そして真面目をつまらないって思う人がいるならば!わたしはその真面目の中に面白さを見出していってやろうではないか!!

 

というか真面目な人生観話とか大好物である!!

 

真面目の何がいけない。真面目さの面白さを知らないなんて逆に人生の半分損してるぜ。

 

 

これをいつか証明できる日がくることを願って。

今では処世術とかではなく、わたしはちゃんと楽しく真面目に真剣に生きることを決めたのだ。

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