
『必要な時に、一つの何気ない言葉。』ep.14
「逃げるは恥だが役に立つ、だよ。」
まあいかんせんに真面目なもんで、体力の限界値を超えてからじゃないと弱音を吐けない人間なので。
こうもメンタルの山と深海を行ったり来たりしているのですが。
そんなわたしを見て言われたのがこの言葉。
そうなんです。恥と思っているのです、あてくし。
売られた喧嘩は買う!
逃げて、鼻で笑われたり馬鹿にされるくらいなら、生きるか死ぬかの瀬戸際、命のやり取りをしたい!
でも確かに、そんな闘いにも少々疲れてきたな…。
怖かったんです。何もなくなることが。
いちいちイライラするのも嫌だけど、それがヨガに通うことでストレスを感じなくなっていって。何が起きてもサラサラ流せるようになっていって。
そうなると、じゃあいざ、エピソードトークするっていう時とかに、何もないんですよ。ネタが。
流しちゃってるから。
いざ、戦わなきゃっていう時に、戦えない。これは怖い。
…いやまてよ、わたし、女優だよな。
まず、そんな面白トーク求められる機会、そんななくない?
そして“役”に立つ、のであれば、役者冥利に尽きるな?
たしかに、少年漫画の主人公たちは、普通立ち向かえないところで立ち向かおうとするから主人公たるのであって。
普通の人間は逃げたくなるのが当たり前。
そんな強きものではない、弱きものたちの心に寄り添えなくて、果たして役が務まるのか?
そう考えるとわたしはそもそも、自分を強くみせることに必死で、自分の中の弱さから逃げていたんだな…恥ずかしっ。
でも、恥ずかしいだけで、死ぬわけじゃない。
なんたって、生きてるだけで、丸儲けなんだから。

